広告媒体が定まり、掲載時期も決まれば、後は広告内容を練り上げることに集中します。個性的な広告作成を目指すのであれば、デザイン等にも気を配ることになりますが、まずは広告スペースの問題をクリアしなければなりません。広告費用を決定付けるのは広告スペースの広さであり、当然ながら広いほど費用が高くなります。しかしスペースが狭くてもデザインに訴求力があれば閲覧者を増やすことが出来るため、広告主としては予算と相談しながら総合的に勘案することになります。

過去の事例を挙げましょう。魚を取り扱う専門商社が求人広告を出すことになりました。せりを担当するスタッフが軒並み高齢となっており、若者を確保しておきたいという企図があったのです。しかし今時の若者が応募してくれるという見通しは全く立っておらず、望の薄いものでした。せりは特殊な仕事と言ってもよく、朝の4時には市場に入らなければなりません。その厳しい条件を呑んでくれる若者など見つかりそうになかったのです。それでも広告会社は必至に考えて、訴求力のある求人広告の作成に全力を注ぎました。この作成担当者の優れたところは、現場に足を運ぼうとしたことです。市場に出掛けて自分の感性でヒントを掴むことが目的でした。そして実際に訪れてみると、色々なことが分かりました。魚は見た目の差以上に付いている価格にばらつきがあるという事実もその一つです。場合によっては同じ種類、同じ大きさの魚に2倍の値が付いていることもあったのです。プロの目でなければ違いが分からないのだと気付き、現場のせり担当者に質問しました。すると、「しっぽを見れば分かる」というのです。それだけのスキルを身に付けるのに、10年は掛かるとのことでした。この「10年のトレーニング」がヒントとなり、彼は広告作成を開始したのです。

Categories: Uncategorized

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です